Faq壁材のカビについてのQ&Aまとめ
Q.「調湿する塗り壁材」が、カビる事があるって本当ですか?
A. 本当です!!
施工後1~3年位経つとお部屋の湿気を塗り壁が吸って吐き出せない塗り壁材はそのまま湿気を溜め込み飽和してカビが発生してきます。
吸放湿機能が高くても中性の塗り壁材はカビます。またアルカリ性でも吸放湿機能が低いとカビます。アルカリ性で吸放湿機能が高くても薄塗り材だと飽和
しやすいのでカビます。アルカリ性で吸放湿機能が高く体積の大きいハイブリッド珪藻土ならカビに強いので安心です。
壁にカビが生える原因は
珪藻土メルシーと他社の珪藻土の比較等を行っております。
実際にカビた塗り壁材(斑点がカビです)
斑点のような模様がカビです。
「中性の塗り壁材」「しっくい」「アルカリ性でも吸放湿機能が低い塗り壁」「機能が高くても薄塗り材」
等にカビは発生します。こうならない為に、よく調べて塗り壁材を塗って下さい。
成分や吸放湿機能が異なる塗り壁材のカビ発生実験
お湯を入れて結露させたアクリルBOX内に3つの異なるサンプルを置き、カビ発生に違いがあるか検証。
ハイブリッド珪藻土「メルシーライト」
全くカビが発生していない。
・アルカリ性。
・吸放湿機能200g/㎡
・1㎡あたり材料使用量1.7kg
アルカリ性、吸放湿機能が高い。体積が大きい。
3つの要素が揃えばカビない。
A社珪藻土塗り壁材
カビだらけ。
・中性。
・吸放湿機能高い。
・1㎡あたり材料使用量1.2kg
吸放湿機能が高くても、中性だとカビる。
吸放湿機能が高くても、体積が小さいとカビる。
B社火山灰塗り壁材
・アルカリ性。
・吸放湿機能低い。
・1㎡あたり材料使用量2.5kg
アルカリ性でも、吸放湿機能が低いとカビる。
体積が大きくても、吸放湿機能が低いとカビる。
結果表 | 吸放湿量高い体積大きい | 吸放湿量低い体積大きい | 吸放湿量高い体積小さい |
アルカリ性 | ○ カビに強い | × カビに弱い | × カビに弱い |
中性 | × カビに弱い | × カビに弱い | × カビに弱い |
お湯を入れて結露させたアクリルBOX内に3つの異なるサンプルを置き、カビ発生に違いがあるか検証。
お風呂場の中ぐらいの悪条件の実験をしてカビが生えるか生えないかの検証をしました。
これで生えなければ住宅のお部屋で生える事はありません。
【結果】
中性だと、吸放湿機能が高くても、体積が大きくてもカビます。
吸放湿機能が低いと、アルカリ性でも、体積が大きくてもカビます。
体積が小さいと、アルカリ性でも、吸放湿機能が高くてもカビます。
塗り壁を選ぶポイント
1 アルカリ性を選ぶ。
アルカリ性はカビが嫌い、中性はカビが好みます。
どんなに機能が高くても中性だとカビが生えます。
アルカリ性でも吸放湿機能が低いとカビが生えます。
アルカリ性でも体積が小さいとカビが生えます。
2 吸放湿機能が高い(150g~250g/㎡)吸放湿量の製品を選ぶ
吸放湿量が150g以下だとカビやすく、250g/㎡以上あるものは、お部屋に施工すると乾燥しすぎてしまう事があります。
湿度調整にちょうどよい、150g~250g/㎡の製品が防カビにも人にも最適です。
3 体積が大きい製品を選ぶ。
薄塗り材は容量が少なく飽和しやすいので、体積の大きい厚塗り材を選びましょう。
1㎡あたりの材料使用量が1.5kg以上と多いものだと飽和しにくいのでカビにくくなります。
また温度・湿度の調整や臭いの吸着性能も、体積の大きい厚塗り材の方が効果が高いです。
1㎡あたりの材料使用量
製品名 | 袋の重さ(kg) | 施工面積(㎡) | 1 ㎡あたりの材料使用量(kg) |
スーパーメルシー | 15.5 | 7.0 | 2.2 |
メルシーライト | 13.5 | 8.0 | 1.7 |
塗り壁A | 8.0 | 6.6 | 1.2 |
塗り壁B | 3.6 | 3.3 | 1.1 |
塗り壁C | 20.0 | 20.0 | 1.0 |
塗り壁D | 10.0 | 10.0 | 1.0 |
吸放湿量が同じでも1㎡あたりの使用量が多い方が調湿・吸着等の機能はアップし、体積が増すのでカビにくく吸着機能等の飽和もしにくくなります。
①アルカリ性
②吸放湿量が、150g~250g/㎡
③体積が大きい
(1㎡あたりの材料使用量1.5kg以上)
どれがかけてもカビやすくなるので3つの条件が揃った塗り壁を選びましょう。
【結論】ハイブリッド珪藻土
3つの条件が揃った塗り壁材を選びましょう。どれがかけてもカビやすくなります。
3つの条件 = ①アルカリ性/②吸放湿機能が高い/③体積が大きい。
Q. 漆喰はほとんど調湿しないって本当ですか?
A. 本当です!!
珪藻土も漆喰も自然素材なのでそういう意味ではどちらもいい製品です。
ただ調湿性を求めるなら漆喰を塗ってもほとんど調湿しないので効果はありません。
昔は土壁の上に漆喰を塗って、表面強度を上げ、また土壁だけではカビやすかったのでアルカリ性の漆喰でカビ対策をしていました。
土壁が調湿するのを漆喰は妨げなかったのでこういう使われ方をしました。
現在でも土壁の上に漆喰を塗られるのであれば調湿の効果はありますが、今は石膏ボードの上に漆喰を塗りますが、石膏ボードはほとんど調湿しないのでその上に漆喰を塗っても調湿の効果はほとんど得られません。
ハイブリッド珪藻土は、昔の土壁の10~15cmの厚みで行われる調湿をたかだか2㎜で同じ調湿を行い、珪藻土だけでは弱かった表面強度とカビやすかった欠点を漆喰をプラスする事で克服しました。空気中の炭酸ガスと反応させ表面強度をあげて、アルカリ性にする事でカビの発生を防ぎ、体積が大きいので飽和しにくく、カビない塗り壁材ハイブリッド珪藻土「メルシーシリーズ」が完成しました。
Q. F☆☆☆☆製品なら安心ですか?
A. ひと部屋にたくさん使われるのは心配です!!
「この製品一つなら人体に影響がない少量のVOCを出している製品なので安心です」という証明なんですが、VOCを出している事に変わりはありません。
だからこのF☆☆☆☆の製品がお部屋の中にたくさん使われていたらトータルすると人体に影響を及ぼす事になる可能性があるので注意して下さい。
お部屋の中に、いくつのF☆☆☆☆の製品を使いますか?
天井・壁・フローリング・家具・カーテン・これだけのものから少量でもVOCが出たらお部屋の中はどうなるのでしょうか?
だからこそ、面積の多い天井・壁にはF☆☆☆☆の上をいく、まったく何もVOCを出さない告示対象外の建材を選ぶ事がとても重要なんです。
さらに言えば、フローリングや家具から出るVOCを天井・壁が吸着してくれればとても快適な空間となります。ハイブリッド珪藻土ならこれらのVOCを吸着してくれるので安心して暮らすことができます。
湿気を吸ってくれる製品でも、薄いものは体積が小さく飽和しやすいので注意して下さい。ここでも体積はとても重要なんです。
Q. ハイブリッド珪藻土は安全ですか?
A. 安全です!
Web上で珪藻土はドイツでは発がん性物質なので使用が禁止になったと出ていますが、ハイブリッド珪藻土は安全なのでしょうか?
ドイツで珪藻土が使用禁止というWeb情報はまったくのデマです。
何故こんなうわさがたったかというと珪藻土を高温で焼成すると結晶性シリカになります。
この結晶性シリカを原料加工工場等でずっと吸い続けると発癌する可能性があるという事です。この可能性は、太陽光、タバコ、アルコールと同じくらいの確率です。
また結晶性シリカは公園の砂にも含まれています。但し、弊社のように乾燥品を使用すれば非晶質シリカなので発がん性物質に分類出来ないことになります。
ハイブリッド珪藻土は乾燥品を使用しているので安全です。
2012年12月にドイツのハンブルグ、O様邸で弊社ハイブリッド珪藻土は施工されました。環境先進国のドイツでは、建築部材の輸入規制が厳しいヨーロッパの中でも税関チェックが厳しいのですが、ハイブリッド珪藻土の安全性が証明されドイツで施工されました。