Column珪藻土の家にはどんなメリットがある?珪藻土の壁や内装リフォームの魅力を伝えます!
近年、壁や内装リフォームの素材として選ばれることの多い「珪藻土」をご存知ですか?
家の中を快適にしてくれることで人気なのですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、珪藻土で家づくりをする魅力を中心に、デメリットについても解説していきます。
珪藻土は家づくりで人気の素材!どんなメリットがあるの?
最近は、珪藻土の小物(お風呂のバスマットやプレート、コースターなど)が、さまざまなお店で取り扱われています。
そもそも、珪藻土とはどんな素材なのか、どんなメリットがあるのかを説明していきます。
珪藻土は藻が積み重なってできた土
珪藻土の原材料は「珪藻」と呼ばれる藻の一種です。
海外だけでなく日本で採ることのできる素材ですが、白亜紀以降に長い月日を経て育まれたもののため、希少価値が高いと言えるでしょう。珪藻、つまりプランクトンの死骸が海や湖の底に積み重なって形成された土が珪藻土です。
オレンジや黄色に近い暖色系であること、綺麗な縞模様が描かれていることが見た目の特長として挙げられます。
よく、漆喰と混同されがちですが、漆喰は石灰岩を原材料としている鉱物由来の素材である一方、珪藻土は植物由来の素材であるため両者には明らかな違いが見られます。
珪藻土には高い調湿効果が期待できる
珪藻土の最大のメリットと言えるのが、調湿効果です。
珪藻土には肉眼では見えない無数の穴が開いており、湿気を吸収したり放出したりする作用があります。
珪藻土の調湿能力は漆喰の約3倍以上と考えられています。
家の中の湿度を人間が快適に感じる40~70%に保ってくれるため、常に気持ちの良い部屋で過ごすことができるのです。
調湿効果は吸着力とも言い換えることができ、湿気を吸着すると同時に臭い成分をも吸着してくれます。
そのため、珪藻土の家にすると嫌な臭いが気にならないというメリットも期待できるでしょう。
珪藻土はスタイリッシュで火に強い
珪藻土は見た目がつぶつぶしているため、独特な質感を演出できます。
また、光に照らされたときの陰影が美しく高級感があります。
スタイリッシュな家にリフォームしたい方に向いている素材です。
白やベージュが基本色になりますが、顔料を混ぜることで好みの色にできるためバリエーションが豊富です。
また、もともと七輪コンロやレンガとして用いられていたように、耐熱性が高いのも特長の一つです。融点は約1250℃で、有害物質を含まず、着火しても火や煙を発することがありません。珪藻土は「火に強い家」にすることもできるのです。
珪藻土で壁や内装をリフォームしたい!家のどこに使用すれば良いの?
いざ、珪藻土で家づくりしたいと考えたところで、具体的な用途が分からなければリフォームを始めようがありません。
ここでは、珪藻土に適した環境や家のどこに使用するものなのかをご説明します。
珪藻土は外壁や内装の壁材として使われる
珪藻土は2000年前から建材として用いられており、ギリシャの地理学者・ストラボンの著書でも紹介されていました。
トルコのイスタンブールにあるハギア・ソフィア大聖堂が珪藻土を用いた最古の建築物として知られています。
現代では住宅の外壁や内装にも用いられていますが、珪藻土をそのまま壁材にすることはできません。水で練るだけでは粘着性が足りないため、固化材を混ぜる必要があります。バインダー(糊)、もしくは漆喰を入れて塗り壁材にします。
ただし、珪藻土の穴が塞がれると調湿性能が落ちるため、固化材の素材選びは慎重に行うべきです。
珪藻土は海岸地域や湿度の高い家におすすめ
珪藻土には調湿効果があるため、湿気が多く結露が発生しやすい立地条件の家にお奨めできます。
例えば、神奈川県の湘南や静岡県の伊豆といった海岸沿いの地域、埋立地などは湿度が高い傾向にあるため、調湿作用を得やすいでしょう。また、RC構造のマンションや日当たりや風通しが良くない住宅にもよく用いられています。
珪藻土は水回りの部屋に適している
珪藻土を内装リフォームに使用するのであれば、やはり湿気の多い場所が適しています。
キッチンや洗面所、脱衣所、トイレなどの水回りはもちろん、家族が集まるリビングやダイニング、湿度が上がりやすい地下室や窓のない部屋、クローゼットなどの塗り壁材として用いるのが良いです。
濡れた傘や靴など水気や臭いがこもりがちな玄関に使用することで、来客時に良い印象を与えることができるでしょう。
壁だけ、天井だけなど珪藻土の使い方はさまざまですが、家づくりの際は「珪藻土を塗る体積は効果の高さに比例する」ことを念頭に置いておきましょう。
(体積=面積×厚さ)
珪藻土の家は価格が高いのがデメリットって本当?
珪藻土のデメリットとしてよく挙げられるのが、価格の高さです。実際のところ、一般的なクロスと比較すると、3~5倍程度の値段になります。しかし、珪藻土の寿命は30~50年と長いため、メンテナンスの費用を考えると決して高くはありません。
静電気を発生しないので汚れなし、エアコンの効きもよくなり光熱費の節約になります。
クロスの場合は5~10年程度で張替えが必要になるため、かえってコストがかかることがあるのです。
珪藻土の耐久性は製品や左官職人の技術力に左右されると言っても過言ではありません。
家づくりの際は、業者選びを慎重に行いましょう。
塗り壁はすべて同じではない。
カビに強く、効果抜群の【ハイブリット珪藻土メルシーシリーズ】お勧めです。
