Column珪藻土と漆喰は何が違う?詳しく解説!
お家の壁を珪藻土にするか、漆喰にするのかを悩んでしまう人も多いようです。
実際にはどのような違いがあるのかご存知ない方に向けて、今回は珪藻土と漆喰の壁の違いについてわかりやすく解説していきます。
珪藻土と漆喰の違いは何?
そもそも珪藻土と漆喰の違いはどこにあるのでしょうか?どちらも自然素材を使用したものです。しかし大きな違いは、主原料が異なるという点です。
珪藻土の主原料は、藻の一種である「珪藻」の遺骸や殻の堆積物なのです。
これらの堆積物が海や湖の底で積み重なり、黄色、白色、灰色のしま模様を作り出します。
漆喰はというと、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料としています。
身近なもので説明するならば、運動会などの時グラウンドに白い線を引きますよね。
あの白い線が消石灰なのです。
強アルカリ性の上、微粒子を多く含むのでラインを引き時などに飛散して皮膚や粘膜に炎症を起こしたという事故があったので
炭酸カルシウムを主成分にしたものに変わっています。
もちろん壁に使う消石灰は、グラウンドで使われていたものより上質なものが使用されていましたが、皮膚が弱い方はしっくいはお勧めしません。
このように珪藻土も漆喰も自然素材を使用したエコのものではありますが、主原料に大きな違いがあるのです。
珪藻土の壁と漆喰の壁の違いとは?
珪藻土と漆喰は、まず主原料が異なっているという点はわかっていただけたかと思います。
では、実際に壁にしたら、どのような違いがあるのでしょうか?
まず、珪藻土の壁の場合を説明しましょう。
珪藻土を壁として使用すると、珪藻土は粉末状のためそのままでは固まりません。自ら固まることができない珪藻土の場合、それを固めるために固化剤を使います。
一方、漆喰の場合、自ら固まることができます。ただし壁に使用する時には、つなぎ材として水や海藻のりなどが使用されています。
このように、どちらも自然素材を使用したものではありますが、自ら固まることができないのは珪藻土、自ら固まることができるのが漆喰なのです。
珪藻土の壁と漆喰の壁のメリット
次に、珪藻土の壁と漆喰の壁のそれぞれのメリットを見ていこうと思います。
珪藻土の壁の良いところは、部屋の湿度を適度に調節してくれる調湿効果です。
日本では、季節によって部屋の中がじめじめしたり、逆にカラカラに乾燥したりすることがあります。
珪藻土の壁は、部屋の中の余分な湿度を吸い取ったり、室内が乾燥している時には湿気を出したりして、湿度を調節する力が優れています。
また、タバコのにおいや生活臭などを吸収してくれやすいのも珪藻土の壁です。では、漆喰の壁だと調湿効果がないのかと思われるかもしれませんが、
ゼロとは言いませんがほとんどありません。
漆喰の壁でも、ほんの少しだけ調湿効果はあります。ただ、調湿効果は珪藻土の壁のほうがはるかに高いと言われています。
珪藻土の場合、生活臭などのにおいを吸収することはできるのですが、防カビ性が少ないと言われています。
漆喰はアルカリ性のため、カビや細菌に対して強いです。
そのため、カビが生えにくいとされています。また、強度に関しても漆喰のほうが優れています。
珪藻土も漆喰も燃えにくい素材ではあるのですが、漆喰のほうが強度が優れているため昔からお城や蔵の壁としても利用されてきているのです。
つまり、珪藻土と漆喰のそれぞれ異なったメリットがあるということです。
そこでこの二つを組み合わせて良いとこ取りをした製品が、
珪藻土の壁と漆喰の壁のメリット
珪藻土にしても漆喰にしてもメリットがあれば、デメリットもあります。
ここでは双方のデメリットを見ていきます。
珪藻土のデメリットは、カビが生えることがあるという点。
防カビ・抗菌性が低いという点はデメリットだといえるでしょう。
また、年数が経つと壁がぽろぽろと崩れてくることがあり、掃除が大変になります。
では、漆喰のデメリットはというと、珪藻土に比べると調湿効果が低くなってしまいます。また年数が経つとひび割れが起こることもあります。
漆喰の壁のほうが、技術が必要となるため施工金額が高くなってしまうのもデメリットと言えるでしょう。
珪藻土にも漆喰にもデメリットはあります。
メリットとデメリットを比較して、検討していくといいですね。
湿気を吸ったりにおいを取ったりの機能を求めるなら、珪藻土
表面の強度、カビに対して強さを求めるなら、しっくい
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珪藻土の壁や漆喰の壁はDIYでできる?
珪藻土の壁にしても、漆喰の壁にしてもDIYは可能です。どちらも塗り方によっては、仕上がりが異なってきます。
きれいに仕上げるためには、上手に塗る必要があるため、素人には少し難しい作業かもしれません。
ただ、どちらの壁にしても、小さな傷などがついてしまった時の補修はDIYでできますし、目の細かいサンドペーパーを使って削るなどして補修できます。しかし、あまりにも大きな傷や目立つ傷を補修する時には、専門家にお任せしたほうがいいかもしれませんね。
【まとめ】
ここまで珪藻土と漆喰の違いについて見てきました。それぞれに特徴があることを知っていただけたでしょうか。
珪藻土は調湿性・防臭性に優れていますし、漆喰は強度・防カビ性に優れています。
家の壁の素材について考える場合、まずは「ここだけは譲れない」と言う点を考えてみることをおすすめします。
何を優先するのかによって、どの素材を使えばいいのかは変わってくると思います。
ご自身のライフスタイルや家族構成、予算などを考慮して、選択してみてください。
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