Column珪藻土で塗装するメリットとデメリットは?利用する際の注意点
最近、天然素材の珪藻土を使った塗装が注目を集めています。
天然素材の珪藻土で塗装出来るようにするには樹脂を入れたりして珪藻土の本来の機能が低下しています。
簡単に施工出来るという点ではいいかもしれませんが、珪藻土を使う本来の意味からすると塗装出来るものはあまり効果を期待出来ません。
とくに、赤ちゃんや小さな子供の居るご家庭は、アレルギーの心配もあり、塗装に関しては気になっているのではないでしょうか。
珪藻土の塗装は、おしゃれなイメージが強いですが、珪藻土が本物であればそれ以外にも暮らしの中でメリットがたくさんあります。
塗装する前に珪藻土についてチェックしておきましょう。
珪藻土は塗装出来るものより、こてでしっかり厚みを付けられる製品を選びましょう!
珪藻土で塗装するメリット
まずは、珪藻土で塗装するメリットについて紹介します。
珪藻土を塗装で塗れるようにすると樹脂を配合しているので本来の機能を低下させます。
珪藻土本来の機能は下記の通りなのでこてで塗って厚みを取って十分な機能を発揮出来る製品をお選び下さい。
・部屋の湿度を調節してくれる
・脱臭作用がある
・珪藻土は補修が簡単
・遮音性があり音が反響しにくい
・耐火性が高く燃えにくい
・静電気が発生しないので汚れにくい
珪藻土は、植物プランクトンの殻が化石となり、土に蓄積した物です。
大きな特徴は、0.1~0.2ミクロンという小さな孔が無数にあることです。この無数の孔が、部屋に溜まった湿気を吸収し、
部屋が乾燥していると水分を放湿して調湿しているのです。
部屋の湿度が高くなる梅雨や冬は、除湿機を使っても空気がジメジメしていることがありませんか?
そんな時、珪藻土なら調湿してくれるので、より快適に過ごすことができます。
また、珪藻土は調湿だけではなく、部屋の中に浮遊するニオイや有害成分を吸収する働きや、足音や物音を反響しにくくする吸音効果もあります。
珪藻土は、天井や壁など内装で利用するケースが多いため、湿度やニオイ、音の気になる部屋にはぴったりです。
珪藻土で塗装するデメリットはある?
メリットの多い珪藻土ですが、塗装するデメリットは下記の内容が挙げられます。
・化学成分(接着剤)が混ざっている可能性がある
・少しの衝撃で傷や凹みができやすい
・湿気が多いと耐久性が弱くなる場合がある
・厚みが薄いと飽和してしまいカビが発生する場合がある
珪藻土は自然由来の土のため、そのまま塗装に使うとボロボロと剥がれ落ちてしまいます。
そのため、結合力を高めるために化学成分で作られた接着剤を含ませ、塗装として使います。
珪藻土は人体に悪影響を及ぼさない塗料として注目されていますが、使用する商品によって配合成分が違うので注意が必要です。
また、珪藻土は調質や遮音性、耐火性に優れた性質を持っていますが、もともとは植物プランクトンの殻なので耐久性はあまり強くありません。
例えば、子供が壁を叩いたり物を投げたりすると、ボロっと部分的に剥がれ落ちてしまうケースもあるでしょう。
ただし、珪藻土は部分的に補修ができるため、傷や凹みといったデメリットはすぐ解消できるのも強みであります。
このようなデメリットが極力ない製品を選びましょう!
珪藻土は外壁塗装ができる?
内装で珪藻土の塗装をする家庭が多いのですが、外壁塗装として塗られるケースもあります。
一般的な外壁塗装と違い、珪藻土はコテやハケを使ってフラットなデザインだけにとどまりません。曲線や波線など、いくつものパターンがあります。
ただし、珪藻土を使った外壁塗装のデザインは、職人の技術力によって左右されるため、依頼する際は過去の施工例を見せてもらえるか確認しましょう。
外装は費用も高くなるしデメリットの方が多いのであまりお勧めしません。
珪藻土の外壁塗装のメリットとデメリット
珪藻土を外壁塗装に使うメリットは、万が一、火事になったとしても燃え広がりを防止できることです。
珪藻土は耐火レンガにも使われており、日本では昔から大切な物を保管する蔵などで使用されてきました。
一方、珪藻土を外壁塗装に使うデメリットは、汚れやひび割れの目立ちです。例えば、大雨が降った時は吸収した水や湿気が放出されるまで、外壁の色が一時的に濃く見えます。また、日陰部分はカビが目立ちシミとして残る可能性もあるでしょう。
珪藻土の外壁塗装は住宅の外観をおしゃれにしてくれるため人気ですが、デメリットもあるので塗装会社へ外壁に適した種類はどれか相談することをおすすめします。
珪藻土の塗装費用はどれくらい?
珪藻土の塗装は、自分でおこなうより塗装会社へ依頼した方が早くてキレイに仕上がります。
珪藻土の塗装費用の相場は、次の表を参考にしてください。
施工項目 | 内装費用相場 |
珪藻土(材料費) | 1,000円~3,000円/m2 |
珪藻土(施工費) | 2,000円~5,000円/m2 |
施工項目 | 外装費用相場 |
珪藻土(材料費) | 5,000円~10,000円/m2 |
珪藻土(施工費) | 5,000円~15,000/m2 |
珪藻土の塗装費用は、使用する材料の種類や施工面積によって異なります。
内装の場合、天井のみやトイレのみといった一部分であればそれほど高くありませんが、外壁塗装は100万円以上も珍しくありません。
2階建て住宅の外壁の場合、足場を組む必要があるため費用も高くなるでしょう。
まとめ|珪藻土の塗装をする場合は事前に業者へ確認を
珪藻土は、内装の場合メリットも大きく是非使って頂きたいです。
外装塗装はデメリットが多すぎてあまりお勧めしません。
内装であればデザイン度も高く、湿気やニオイなどの吸収性、遮音性、耐火性と機能性に優れています。
ただし、珪藻土は天然素材のため、衝撃や水に弱いというデメリットもあるため、塗装場所に合わせてよく考える必要があるでしょう。
珪藻土は塗装会社によりデザインパターンがいくつもあるので、費用も含めて事前に確認しておくと安心です。
珪藻土だけでは水に弱く、カビやすく、表面強度もない製品が多いのですが、
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水周りでも安心してお使い頂け、カビにも強く表面強度もあるのでお勧めです。
