Column珪藻土にカビ生えるの?珪藻土だけではなく塗り壁材にカビが生えるって本当なの?
珪藻土にカビ生えるの?珪藻土だけではなく塗り壁材にカビ生えるって本当ですか?
本当です!!
塗り壁で湿度をコントロール出来ない製品やコントロール出来ても機能が低いと、施工して1年~3年くらい経つと、
上の写真のようにカビが生えてくる事があります。
こうなってしまうとカビの胞子がお部屋中にまき散らされるので体にもとても悪いです。
なんでこんなことになってしまったのか、原因と対策を説明していきます。
珪藻土にカビ!珪藻土だけではなく塗り壁材にカビが生える原因
カビが生える要因。
①空気がある。
②かびの栄養分がある。
③気温20°~30°
④湿度が高い。
⑤カビは中性に生える。
⑥湿気が多い場所を好み。
カビを生えなくする対策。
①空気をなくす。
これは我々も生きていけないので無理です。
②かびの栄養分をなくす。
これも塗り壁の中ののりやビニールクロスののりも栄養分になります。
のりを無くすとはがれてしまうので無くせません。
③気温20°~30°にたもつ
20°~30°は快適な温度なのでこの快適さをなくすこともできなない。
④湿度を下げる。
本物の塗り壁材はこの役目をしますが、機能が低いと逆に湿気をため込んでカビの温床となります。
だから塗り壁材を選ぶ時には湿気を吸ったり吐いたりをきちっとしてくれる塗り壁を選ばないといけません。
塗り壁材はすべて同じではありません。
⑤カビは中性を好むので塗り壁材自身がアルカリ性であればカビは生えにくくなります。
但し、アルカリ性なら生えないかというとそうでもありません。
⑥湿気が多い場所を好むので換気をよくするとカビは生えにくくなります。
梅雨時に外の湿度が高い時に窓を開けて換気をしては逆効になります。
塗り壁材はどんな材料であれ多少の湿度コントロールをします。
吸うだけの塗り壁もありますが、乾くという意味でコントロールしてると言っている塗り壁材もあります。
湿気を吸って吐ききれれば何も問題は起こりませんが、吸うだけ吸って塗り壁自身で吐き出せないと
段々カビが生えてきます。
要は湿度をコントロール出来ない(機能が低い)のでカビが生えてしまうという事です。
昔ながらの土壁、しっくい壁、火山灰の塗り壁、珪藻土壁、じゅらく壁等、塗り壁材と言われているものは
カビが生える可能性があります。カビ対策も兼ねて塗り壁材にしようとしたのにカビが生えてしまうなら使えにないですね。
確かにカビが生えてしまうのは嫌ですね!
だからこそ塗る前に色々調べてカビにくい塗り壁材を施工すればカビてしまって困ったという事はなくなります。
塗り壁材はどれも同じではありません。
珪藻土にカビが生えるか?塗り壁材にカビが生えるかの実験。
アクリルBOXに3種類の塗り壁のサンプルを入れて、
お風呂場の中ぐらいの悪条件の中カビが生えるか生えないのかの検証をしました。
これでカビが生えなければ一般の住宅のお部屋でカビが生える事はまずありません。
条件としてはかなり過酷な実験ではありましたが、
これでカビが生えなければ水回り(洗面所、トイレ、お風呂場の天井)でも安心して使うことが出来ます。
さて結果はどうなったでしょうか?
①珪藻土だけの塗り壁材、中性で湿度コントロールが低い製品。
カビの発生がものすごい。
こんなになってしまったら塗り壁にした意味がないし、健康にとても悪い。
カビの菌は塗り壁材の中に入り込んでしまうのでカビをとってもとってもきた生えてきます。
②火山灰の塗り壁材、アルカリ性だが湿度コントロールが低いのでやはりカビが生えた。
アルカリ性なので中性の塗り壁材よりはカビは生えにくくなっていますが、
湿度コントロールが低いのでカビは発生しました。
しっくいも同じ事が言えます。
アルカリ性でカビには強そうなのですが、湿度をコントロールする機能がとても低いので
カビが生えてくる可能性があります。
③珪藻土+しっくい+ほたて貝+バイオの塗り壁材
アルカリ性で湿度コントロールが高いのでカビが生えていない。
アルカリ性で湿度コントロールが高ければカビは生えてきません。
このような塗り壁材であれば安心して使えますね♪
本物の塗り壁材は、カビに強く、表面強度も強く、湿度コントロールをして、匂いも吸着し、断熱性もあり、
お肌にも優しくて、部屋干しして嫌な臭いもなく、汚れないのでいつもきれいです!
結論!珪藻土にカビが生える?珪藻土だけではなく塗り壁材にカビが生える?
生えない塗り壁材もある。
しかし大半の製品はカビが生えてしまう。
珪藻土はどう選べばいいの?
珪藻土だけでもダメで、しっくいだけでもダメ、火山灰だけでもダメ。
それぞれに長所があり短所がある。
なので色々なものが混ざり合ったものが良い。
他の物の長所が、別の物の短所を補ってくれるので短所が消えて長所がたくさん出てくる。
①アルカリ性を選ぶ。
アルカリ性はカビは嫌い、中性を好むのでまずカビさせない為にはアルカリ性を選ぶ。
これは一番のポイント。
②アルカリ性でもしっくいのように湿度をほとんどコントロール出来ないとカビは生えてしまうので
湿度コントロールの機能が高い製品を選ぶ。
③今回は説明出来ませんでしたが、体積の大きい製品を選ぶ。
ローラーて塗れる薄塗材や紙の珪藻土クロスとかだと体積が小さいので
吸う事は出来ますが吐き出せないのですぐに飽和してしまいます。
そうなるとカビの温床となるのでカビてしまうので、
こてで塗るようなある程度厚みのある製品を選びましょう!
例えば1㎡あたり1.5kgくらいの材料を使う製品だと飽和しないでカビの発生を抑える事が出来ます。
1袋何キロ入りで、どのくらいの㎡数を塗れるかで計算できます。
例えば、6.6kgで6㎡だと、1㎡/1.1kg
13.5kgで8㎡だと、1㎡/1.68kg
アルカリ性で、湿度コントロールがしっかり出来て、1㎡/1.5kg以上で塗れれば
普通のお部屋であればまずカビが発生することはありません。
このような過酷な実験をして作りあがった本物の珪藻土建材
