Column珪藻土はひび割れが発生しやすい?補修や防止はできる?
珪藻土は、空気をキレイにしたり湿度を調節したりと、メリットがたくさんあります。
また、デザインパターンもたくさんあるため、とてもおしゃれな壁や外壁に仕上がります。
ただ、珪藻土は天然素材のため「ひび割れしやすい」のがデメリットです。
せっかく、注文住宅やリフォームでキレイに仕上げてもらったのに、ひび割れしては台無しですよね。
そこで今回は、珪藻土がひび割れする原因や補修方法、防止策などについて詳しく紹介します。
珪藻土がひび割れする原因は?
壁や天井、外壁の珪藻土がひび割れする原因は、日常生活と施工時が関係しています。
珪藻土がひび割れする原因1:水分不足
珪藻土のひび割れは、施工時の粘りをつける際の水分不足が原因のひとつです。
もともと、珪藻土は植物プランクトンの殻が土に蓄積した物で、水を加えなければサラサラの状態です。粘りを出さなければ、壁や天井に塗ることができません!
その際、水分調節はとても重要なポイントで、水分が不足すると乾燥スピードが早く、水分が多すぎると乾燥スピードが遅く下へ垂れ下がってしまいます。
業者へ依頼した場合、水分調整の心配はほとんどありませんが、自分でDIYをすると水分調整に失敗し「ひび割れ」の現象が起こる可能性もあります。
珪藻土がひび割れする原因2:下地と珪藻土のズレ
珪藻土は石膏ボードなどの上に塗るのですが、下地部分がしっかり固定できていないと、後からズレてひび割れが起こります。
例えば、石膏ボードを止める間柱の間隔が空きすぎていたり、柱に石膏ボードを止める間隔が広かったりと、下地が動きやすい状態は注意しましょう。
珪藻土を塗ってしまってから下地作りを一から修正するのは大変なので、施工前に業者へしっかり確認しておくと安心です。
地震などの自然災害による影響も
珪藻土のひび割れは、日常生活で引き起こる可能性もあります。一番多いのが、地震や大型車両が走った時の振動です。
家が揺れると下地も動いてしまうため、どうしても珪藻土にひび割れが生じてしまいます。
ただし、珪藻土に限らず、ビニールクロスの壁なども同じような現象が起こるため、自然災害によるひび割れは珍しいことではありません。
珪藻土のひび割れを補修する方法
珪藻土のひび割れがあまり深くない状態であれば、自分でも補修できます。
補修方法は、霧吹きに水を入れ、ひび割れの目立つ部分へ水分を吹きかけてください。
1分ほど時間が経過したら、食器用スポンジ(柔らかいタイプ)でひび割れした部分を一定方向へなぞりましょう。
珪藻土は水を加えて粘りをつけるため、霧吹きで水分を与えると部分的に柔らかくなり補修できるのです。
ただし、大きなひび割れや下地が見えるような深いひび割れは、自分で補修するのは難しいです。
自分で補修できないようなひび割れは、業者へ相談することをおすすめします。
珪藻土のひび割れは防止できる?
せっかく珪藻土で壁や天井などを施工するなら、ひび割れが起こらないように仕上げてもらいたいですよね。
珪藻土のひび割れを防止するためには、次の2つの注意点を知っておくことが大切です。
衝撃をできるだけ与えない
珪藻土はビニールクロス壁やペンキ塗装などと違い、とてもデリケートです。
ドアノブが壁に当たったり、体がぶつかったりするだけで、ひび割れが起こってしまいます。
珪藻土を塗った壁には、できるだけ衝撃を与えないように注意しましょう。
珪藻土のひび割れで一番目立つのが、コーナー部分です。家具の移動や歩く時など、気をつけながら過ごしてくださいね。
下処理を強化してもらう
どんなに腕のいい業者に依頼しても、珪藻土は自然災害や普段の過ごし方でひび割れが生じてしまうケースがあります。
珪藻土はひび割れが入りやすい特徴がありますが、下処理の強化をしてもらうとある程度軽減できます。
例えば、石膏ボードをしっかり固定してもらう、石膏ボードの間にパテ埋めをして隙間をなくしてもらう、コーナー部分の下地を強化してもらう、といった対策です。下処理は業者によって異なるため、事前に確認や相談しておくと安心ですよ。
珪藻土のひび割れで困った時は業者へ相談を
珪藻土は水分を含ませて仕上材を作るため、どうしても内部の水分が蒸発したり乾燥したりするとひび割れが生じてしまいます。
接着剤で下地へ固定するビニールクロス材などよりも、乾燥による収縮作用が大きいです。
珪藻土は下地の強化や水分量などで仕上がりがまったく異なりますので、失敗したくない場合は、まずは業者へ相談しましょう。
業者選びの際は、次のポイントをチェックしてみてください。
・相談した答えをはっきりと提示してくれる
・過去の施工実績がある
・事前見積もりがある
珪藻土の施工はアフターケアも大切なので、最後までお任せできる業者選びが大切です。
まとめ
珪藻土は天然素材のため、大きさに限らずひび割れは起こる可能性が高いです。
あまり目立たない小さなひび割れであれば、水を吹きかけると補修ができます。
ひび割れは補修しなければ元通りにならないため、どうしてもキレイに戻らない時は業者へ相談してみましょう。
