Column珪藻土の手入れ方法とは?バスマット・コースターの汚れはどうすればいい?
藻類の一種である珪藻が、化石化し堆積することで形成されたのが珪藻土です。
珪藻土は吸水性に優れていることから、最近はバスマットやコースターに用いられています。
また、湿気を吸収したり放出したりする「調湿性」を持つことから、家の壁にも使われているのです。
珪藻土の製品を長持ちさせるためには、普段のお手入れが重要です。
今回は、珪藻土のお手入れの仕方について説明していきます。
珪藻土にも寿命がある!理想的なお手入れの頻度やタイミングとは?
珪藻土の寿命は、一般的に2年程度と考えられています。そのため、購入から2年が経過した時が買い替えの時期と言えますが、お手入れの仕方によってさらに長く使用することも不可能ではありません。
珪藻土のお手入れは水を吸わなくなったら!
長く使用していれば、珪藻土も汚れが目立ってきます。珪藻土のお手入れの頻度は、月に1回を目安にしてください。
それ以外でも、適宜メンテナンスを行うことが望ましいです。
まず目安として「水を吸わなくなったな」と思ったらお手入れが必要です。
汚れのせいで、珪藻土が持つ本来の吸水力が低下している可能性があります。
というのも、珪藻土にはごく小さな穴(細孔)が無数に開いており、この穴が水分を吸収したり放出したりしてくれるのです。
細孔に汚れが詰まってしまうと、水分のコントロールができなくなります。
珪藻土の汚れやカビにも注意しましょう
珪藻土に目に見える汚れが付着した時も、お手入れした方が良いです。
バスマットであれば髪の毛や皮脂や垢などが付きやすく、メンテナンスを怠ると表面に黒ずみや黄ばみが現れることがあります。
珪藻土のコースターであれば、飲み物をこぼした時に汚れが付着するでしょう。
珪藻土は脱衣所や洗面所、キッチンなど湿気の多い場所に用いられることが多いです。
いくら調湿性や吸水性があるとはいえ、長期間多湿な環境に晒されるとカビが生えてしまうことがあります。
従って、日ごろから水分を残さないようにすることが大切です。使用後に水分を拭きとるだけでもカビ予防に効果的でしょう。
万が一カビが生えたらすぐにお手入れすることが肝心です。
珪藻土をお手入れしてカビを予防しよう!バスマットはどうすればいい?
珪藻土をお手入れする方法は、決して難しいものではありません。
日ごろからきちんとお手入れすることで、カビを予防したり長く愛用できたりすると良いですね。
珪藻土のお手入れは洗う・拭く・干すの3ステップ
珪藻土のバスマットをお手入れする手順はいたって簡単です。
皆さんが行うことは「洗う」「拭く」「干す」たったの3ステップです。
毎日のお手入れとして実践したいのは、使用後に必ず「干す」ということ。
壁に立てておくだけだと床の接地面が乾燥しづらいため、珪藻土バスマット専用のスタンドを使用すると尚良いです。
珪藻土バスマットには水洗い可能なものとそうでないものがあります。
ほとんどの製品が水洗い不可になっているため、濡らしたタオルでサッと拭くだけで十分です。
水洗い可能なものは軽く水に当ててください。
石鹸を使用すると細孔が詰まってしまうため避けましょう。
珪藻土を外干しする時の注意点とは?
月1のメンテナンスとして、外に干すことも忘れないでください。風通しの良い日陰に干すのが基本です。
珪藻土バスマットを直射日光に当てると、反りの原因になりますので気を付けましょう。
また、珪藻土は陶器のような性質を持つため、落下や転倒の衝撃で割れてしまいます。
凹凸がある場所や安定性のない場所などには置かないようにしましょう。柔らかい敷物の上に立てかけるのも良いですが、平坦であることを確認してください。
割れやすいことが珪藻土のデメリットとも言えますが、丁寧に扱えばこの欠点はクリア可能です。
珪藻土にカビが生えた時のお手入れはどうすればいい?
珪藻土のコースターにカビが発生して黒ずんできた時は、市販のカビ取りスプレーを吹きかけて水洗いしましょう。
スプレーしてから時間を置くとカビ取り剤の成分が浸透してしまうため、すぐに洗い流してください。
また、珪藻土の中にはカビ取りスプレーに含まれる漂白剤が使えないものもあるため、必ず製品ごとの注意事項をよく読んでください。
カビだけでなく、皮脂汚れの黄ばみが目立ってきたという時は、紙やすりで表面を削ってみるのも一つの手です。
紙やすりは目の粗さが300~400番を使用するのがベター。
目が細かすぎても汚れが除去できないため、やや細めのものが理想的です。紙やすりで珪藻土を削る前に、ビニールや新聞紙で養生して床が汚れないようにしておきます。削り終えたら、粉が細孔に詰まらないよう「乾拭き」で粉塵を落としてください。
粉が取り切れない場合は、掃除機で吸い取ってしまいましょう。
念のため、カビ取りの作業をする時はマスクを着用するのがお奨めです。
まとめ
珪藻土は呼吸する素材と呼ばれているだけに、生き物のように丁寧に取り扱ってあげることが大切です。
水を吸わなくなったり汚れが目立ってきたりしたら「調子が悪いんだな」と判断し、負担にならない方法でお手入れしましょう。
